9月某日、新宿歌舞伎町で春画を見てきました。
写真撮影・シェアOKだったのでこちらにアップします。一部ボカシを入れています。
お気に入り数枚と展示の雰囲気がわかる数枚。
直接的な表現が多いので18歳未満の方は見てはなりません。以下、R18です。
これは本当に生で見たかった一枚。
源氏物語でのワンシーンを春画にしたもの(歌川国貞の作品)。空摺という技法で、猫の毛並みをエンボス加工して表現しています。細かいなぁ。後ろの桜の花びらも線を引かずにエンボスで輪郭を作って淡い儚い様子を表現してる。よく見ると左の男性の衣装もエンボスが施されてるし。職人のこだわりよ。この絵のエロ要素はどこだろうと思ったら、手の行先が…。一応、キャプションも載せます。
これも国貞の作品。お尻の穴まではっきりと描かれているのが驚き。表情がいいな。
個人的にこの一枚がすんごい好き。これも国貞だ。色使いも構図も表情(顔がかっこいい)も全部ツボ。
これも国貞。国貞好きだな。足首に道具をくくりつけて、ひとりでしてるっぽい(イケメンの絵を見ながらね…)背景の文章読みたい。面白い。
これ見て吹いた。モザイクかけて余計に笑った。カニ。顔の輪郭も危ないかもしれない。なんて書いてる?平家カリ?(カニ?
上2枚。歌川豊国の逢夜雁之声(おうよがりのこえ)から。
ストーリー性があって面白いのと画調がマンガチックで面白い。この右の職人さんみたいな人、毛を抜いてるのかな?いや、植えてる?()太ももに「八十七」って書かれてるんだけど、87本抜いたってこと?いや、何本あるか数えてるの?周りのセリフを読みたい。
歌川国芳 吾妻文庫 すっごい色が綺麗。右上の一枚がおしゃれすぎる。
葛飾北斎の大人のおもちゃ。性具や媚薬。
大人のおもちゃを使って楽しんでる様子が描かれている。上のキャプションでセリフ解説してくれています。
歌川国虎 今様年男床(いまようとしおとこ)七福神ですかね。これどうなってる?弁天さまどうなってる?
国貞の作品。風俗三国志。これ周り全部セリフなのかな。読みたい。
これ萌えたやつ。歌川派 役者と芸者。
私が行った時は後期の展示で、95点の春画が展示されていました。
以下、おみやげ。
春画100枚入りカードセット欲しすぎて買ってしまった。スリーブに入れてお気に入りを持ち歩こうと思う。中に数枚キラキラ加工のレアカードも入っています。
浮世絵の多色摺木版画って…。絵師が下絵を描いて、彫師が下絵を基に輪郭線用の主版を彫って、摺師が摺って、輪郭線が完成したら絵師と摺師と彫師で色を決めたり摺る順番を決めていくみたいな、職人たちの連携分業作業。
ボカシてるから伝わらないけど、毛一本一本がすごく細くて細かいんです。これを絵師が筆で描いてるんじゃなくて、木版画だから彫師が一本一本彫ってるってのが凄い技術だなと驚く。
配色とか構図とか作画は絵師の技術によるものなんだけど、彫師と摺師の職人芸があってこその作品だからそこも注目したいところ。
普通の浮世絵自体あまり生で見た事がないのに、春画をこんな直でガン見。春画だから見たいんだよ。とても貴重な体験。作品が性的なものだから春画の展示ってあまり開催されないみたいなんだけど、1年に1回はどこかでやっててほしいな。また見に行きたい。
今回の会場について触れておかないと。
https://www.smappa.net/shunga/
歌舞伎町。だから行ってみたいと思ったのでした。会場が2つあって、第一会場が能舞台で第二会場がホストクラブとかが入ってるビルの9階でした。これも貴重な体験。お昼に行ったので街中はあまり歌舞伎町歌舞伎町してなくて、海外の旅行者のおじさんおばさんも多く、穏やかでした。会場の中はカップルや夫婦、ソロだと女性より男性が多かった。展示を見て吹き出して笑っている人もいたけど、みんな静かに真剣に見つめてました。
春画って見てて笑ってしまうものが多くて、江戸時代の人たちもこれを見て同じように笑っていたんだろうなぁとなんだかしみじみしました。
あとは、春画展とは関係ないけど、歌舞伎町を散歩して寄ってきたところ。
稲荷鬼王神社にお参りしてきました。
写真OKらしいので、神社の中から何か1枚。眼球食鬼。手の部分の目ん玉をハンカチとか布でフキフキすると目の病気を治してくれるらしい(うろ覚え)。よく見ると足がキャタピラーになってる。えっ…。今気付いた。
喫茶店 ニーナナ喫茶。キャバレーを改装したお店だそうです。映えますね。夜はナイトクラブらしいです。お昼に行ったのでお客さんも数名で静かな雰囲気でゆっくりできました。